椎間円板・助軟骨1

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最近は一度組立てた胸椎・肋骨・胸骨をばらして、椎間円板と助軟骨など、胸部の軟骨を柔らかい素材で作りなおしてまた組立てる、ということをやっている。

画像は一度ばらして椎間円盤をはさんで再度組立てた胸椎。骨自体も形を整えていて、椎間円板は半透明のシリコンを使い、若干歪んだり縮んだり可動性を持たせている。

夏の展示では助軟骨も硬い素材で作ってしまっていて、元の部位の硬軟に準じて素材を決めるルールに反していたので、それをちゃんとやり直すつもりでいる。

そう思うに至ったのはルールのこともあるけど、りんが亡くなる数ヶ月前呼吸がうまくできず、沢山酸素を吸い込もうとして胸骨部分が大きくへこんだり、肋骨の動きが大きく上下したりを間近で見て、助軟骨による助骨の可動の重要さを強く感じたからだった。

胸椎はほぼ動かないけど胸郭はかなり大きな動きをしていて、助間筋が収縮して肋骨が拡がる様子が痛いほどよく分かり、ちゃんと作らなかったことをすごく反省した。

完全に固定させてしまっている胸郭に可動性を持たせて、胸郭を広げる動きができれば、後々肺に空気を流し込むときに、より生物の作りに即した呼吸ができると思う。

なので今はやり直しの作業で、全く進んでいないどころか後進しているんだけど、これでもとても大事なことをしてるんだと思う。作業自体は楽しい。やっぱり動きがあると嬉しい。

小さなアップデートを少しずつ繰り返す制作。

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・House of Cards
・新作のビジュアル公開に合わせてハリーポッターの文庫を読み直している