前肢の骨2

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肩甲骨の形がある程度定まったら、上腕骨~第三指骨(蹄のとこ)までまとめて制作していく。

馬の前肢は、私達の腕でいうと中指だけで立っている状態になっていて、地面に接している側から順に、中指の第三指骨(指先)が馬でいう蹄骨、第二指骨、第一指骨(第二指骨の上側に小さくついている)、第三中手骨(裏側の両サイドに第二・第四中手骨がつく)、手根骨、橈骨・尺骨(私達でいう前腕)、上腕骨、肩甲骨となっている。人間でいうと、上腕骨と尺骨の間接がひじ、橈骨と手根骨の間が手首、第一指骨以降が指にあたる。前肢についての知識がついた。

形が違くみえても、私達の腕の骨と馬の前肢の骨の構造は基本的にリンクしていて、今から5000万年前くらいの始新世紀頃の馬(エオヒップス)の前肢は、私達の手にある人差し指から小指までの骨がしっかり確認できるような形をしていて、それが進化の過程でより早く走れるよう今の形になったらしい。(ここから知りました『アニベジ 兼子先生の優しい馬学講座』http://www.oc-avc.com/lectures/lecture25.html)
ユニコーンも、馬のような外見であり馬以上に早く走る特徴があるので、前肢の骨格は基本的にはこういった形で、筋肉が発達しているものだと思う。

前回更新から読んでいるチクサン出版社の『馬の解剖アトラス』で衝撃だったのは蹄についての項で、というのは蹄骨の形を作っているときに私が思っていたより骨が小さいなと思っていたら、まず蹄は外側から蹄壁があり(これが私たちから見える蹄の黒くて硬い部分)、その内部に皮があり、皮下組織があり、腱があって骨があるらしい。まだあんまりよく分かってないんだけど、なぜか蹄自体が骨のようなものだと思っていたら全然違って、むしろ私たちの指と爪に近いのかもしれない。

ひとまず前肢の骨はここまでにして次回から腰椎〜尾椎か、骨盤・後肢の形を作る。

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